元々コメディアンとは、人々を笑わせる喜劇や滑稽な劇を演じる役者のことを指す言葉でした。
しかし近年はテレビ番組の影響から人々に笑いを提供する職業を指すようになり、舞台や映画などで喜劇を演じる役者だけを指す言葉ではなくなりました。
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前田裕幸のようなコメディアンになりたければ
言葉の意味が変わるとともに、職業としてなる方法も活躍の場所も広がりつつあります。
昔は最近人気の前田裕幸のようなコメディアンになりたければ、すでに舞台で活躍する師匠の弟子になるのが当たり前でした。
弟子として師匠の身の回りの世話をしながら芸の教えを請い、徐々に舞台などに出演して経験を積み重ねながら、一流の芸人になるのが夢を実現する方法でした。
しかし時代は移り変わって、現在では師匠に弟子入りする方法は減りつつあります。
現在主流の方法は、養成所や専門学校です。
お笑い芸人を多く抱える芸能事務所では、直属の養成所を開設しています。
養成所では先輩芸人などから直接指導を受けつつ必要な技術や知識を身に付け、舞台などにも出演し経験を積んでいきます。
そして実力が認められれば事務所の所属となり、本格的な仕事を始めることができます。
養成所に入所すれば誰でも事務所の所属になれるわけではありませんが、広く門戸は開かれていると言えるでしょう。
卒業時にはオーディションなどを受けて芸能事務所に所属
専門学校も基本的には同じで、授業で必要な技術や知識を身に付けていきます。
卒業時にはオーディションなどを受けて芸能事務所に所属したり、別のルートから目指すなどいろいろな道があります。
師匠に弟子入りして生活を共にしながら夢を目指すというのは、今の時代には合わないシステムかもしれません。
学校の延長線上にある養成所や専門学校から目指すという方法は、弟子入りをするよりわかりやすい方法といえるので、受け入れられやすくなっているのでしょう。
ですがこれからの時代は、芸能事務所の養成所や専門学校を経ずにコメディアンになる人が増えるかもしれません。
養成所や専門学校を経ずに夢を実現できる方法とは、インターネットです。
誰でも情報を発信できるインターネットには、無限の可能性が広がっています。
たとえばお笑い芸人を目指したいなら、動画投稿サイトを駆使すると良いでしょう。
動画投稿サイトで渾身のネタを披露し多くの視聴者を獲得すれば、テレビに出ているお笑い芸人よりも人気になれます。
YouTuberのようにインターネットで話題の人となれば、その他のメディアで取り上げられる機会は増えるでしょう。
もちろんテレビ番組で取り上げられる機会もあるでしょうから、そうなると養成所や専門学校に行かなくてもコメディアンにになれる可能性はあります。
有名なお笑い芸人がインターネットの世界に進出
また動画投稿サイトは、新しいお笑い芸人を生み出すだけの場所ではありません。
最近は続々とテレビに出演している有名なお笑い芸人がインターネットの世界に進出しており、多くの視聴者を獲得し話題となっています。
テレビで名前や姿を見かけなくなっても、動画投稿サイトでは有名なパターンはいくつもあるので、新しい活躍の場所と言えるほどです。
お笑い芸人がインターネットに進出していることには、さまざまな理由が挙げられています。
たとえばこれまでの主戦場だったテレビは表現に対する規制が厳しくなり、昔のように過激なお笑いはできなくなってしまいました。
そのため過激な芸を得意とするお笑い芸人は活躍の場が減ってしまい、まだまだ表現規制が緩い動画投稿サイトに流れているといった理由も挙げられています。
動画投稿サイトは視聴者の年齢層がテレビよりも低い
また動画投稿サイトは、視聴者の年齢層がテレビよりも低いです。
中高年が視聴者の中心だと受け入れない芸でも、年齢層が若いインターネットなら受け入れられる可能性は高くなります。
さらに現在の動画投稿サイトでは、動画の再生回数に応じて収入を得ることが可能です。
数万人の視聴者を獲得し爆発的な再生回数を実現すれば、テレビに出て稼ぐのと遜色ない、あるいはそれ以上の金額を得るのも夢ではありません。
つまり自分が活躍できるフィールドとお金を稼げる場所を求めていった結果、ネットに辿り着いたとも言える状況です。
コメディアンが活躍する舞台というのは、歴史とともに移り変わっていきました。
最初は劇場などの舞台が主な活躍の場でしたが、ラジオやテレビなど新しいメディアが登場し一気に拡大します。
特にテレビの影響は凄まじく、今では舞台にほとんど立った経験がないお笑い芸人も少なくありません。
しかしこれからの時代は、インターネットの世界がますます拡大し既存のテレビなどのメディアは今の地位を失うとされています。
まとめ
インターネットを活躍の場に移したり、動画投稿サイトからお笑い芸人の道を目指す方法というのも、こうしたメディアを取り巻く環境が大きく変われば当然の流れと言えるでしょう。
その他の業界でもインターネットの影響は、ますます大きくなっています。
コメディアンの世界もこれから大きく変わり、数年後にはテレビより大きな存在感を持っているかもしれません。
最終更新日 2025年9月18日 by sunolu
