洋上風力発電が日本で注目される理由

近年温室効果ガスを発生させないとして世界的にも再生可能エネルギーの普及が急速に広まっており、これは2015年のCOP21のパリ協定採択が大きく関係しており日本国内でも再生可能エネルギーの重要性が見直されてきています。
現在再生可能エネルギーは様々な方法が使用されていますが、その中で主にヨーロッパで使用されている再生可能エネルギーの一つに風力発電がありますが、世界の風力発電の設備容量は2017年に544GWになると予想されるなど、この設備容量の拡大化は現在の発電市場において成長幅が2番目に大きくなっており、今後の電力市場拡大の要として注目されています。

洋上風力発電とは

風力発電は太陽光発電と異なり、昼夜問わず発電を行うことが出来るメリットを持っています。
ただし現在主流となっている陸上設置型タイプは回転羽根を回すための風を確保可能な場所限定でしか設置できないことや、風力発電所や風力発電装置の稼働には大きな騒音被害があるといったデメリットも存在していました。
そこでこういったデメリットを解消するために注目され始めたのが、「洋上風力発電」の方法です。
この発電方法は海洋上に風力発電の設備を置くことにより、風の力によって海上に設置した風車を回転させ発電させることができます。

洋上風力発電のメリット

この発電方法のメリットは大きく分けて2種類あり、洋上に発電機を設置しているため万が一の人的被害リスクや風力発電で起こっていた騒音問題のリスクを低くして、設置場所の確保がしやすくなる点があります。
もう1つは陸上と比較しても大きな風力を持続的に得ることが可能なので、常に安定した電力供給を行うことが可能になる点が挙げられます。
この2種類のメリットから風力発電市場において、多くの国が洋上化を進める動きが活発になっています。
実際に世界的にも洋上風力発電を積極的に導入している国がイギリスであり、風力発電供給量の増加率がドイツに次いで2位に急成長している特徴を持ちます。

イギリスが風力発電供給量を伸ばしている理由

イギリスが風力発電供給量を伸ばしている理由の1つに、島国を活かした風力発電を洋上化している点にあり現在は2008年10月にデンマークを抜き5,355MWの発電量を持つ現在に至るまで、この発電方法のグローバルリーダーと言われているほどです。
ではイギリスでこの発電方法が急速に拡大化している背景として、島国だからこその特徴が関係しています。
まず国土面積が狭いことであり、242,500㎢という国土面積は日本よりも狭いです。
さらに人口密度は世界33位とアジアを除いた先進国の中で最も人口密度が高い傾向にあります。
そのため陸上風力発電を設置するための十分な土地が少なかったことが洋上化に繋がっています。
他にもイギリスが四方を海で囲まれている島国であり、長い海岸線があることから必然的に他国よりも経済水域が広くなるので洋上に発電設備を設置する場所を確保しやすくなるメリットがあります。

陸上よりもよりしっかりとした基盤が必要になる

そして最後に洋上風力発電という方法は海洋上に発電装置を設置する必要があるため、陸上よりもよりしっかりとした基盤が必要となります。
イギリスの場合は遠浅の海が広がっていることから海底に直接装置を設置可能であり、風や並の影響にもしっかり耐えることが出来る設備の設置が容易であることも大きく影響しています。
これらの理由からイギリスでは世界的にも洋上での風力発電に適していると言われており、同じような特徴を持つ島国日本でもこの発電方法が注目されています。
これは日本もイギリス同様に島国であり、国土面積が狭く海岸線が長いという点が共通しておりこの発電方法が比較的向いている環境といえます。

イギリスと日本との大きな違いとは

しかしイギリスとの大きな違いの1つに日本を四方囲んでいる海にあり、イギリスで使用されている着床式という方法は水深50メートルよりも浅瀬で適用されてます。
しかし日本の海域ではこの条件を満たすことが出来る場所が限定されているため、水深の深い沖合でも問題なく風力発電を行うことが出来る浮体式という新しい発電方法の研究が進められています。
この浮体式とは船舶のような浮体構造物を建設して、海底部分にしっかりと固定したアンカーに直接繋ぎ止める方法となります。
水深50メートルよりも深いところでの利用が技術的および経済的にも有利というメリットがあります。
日本のような海域でも発電装置を置くことが可能となる上に、着床式よりもタービンを設置する際に発生する費用が抑えられるため、従来の方法のゲームチェンジャーとしても世界的に注目されています。
日本が持つ地理的なポテンシャルから、現在実用化への取り組みも積極的に行われていますが、さらなる発電市場の拡大には解決しなければいけない課題として政府だよりの資金調達方法が挙げられます。

まとめ

前者は陸上での風力発電よりも約1.5倍から2.6倍もの資本が必要であり、頑丈な作りにするための資金やメンテナンス費用も発生します。
このことから非常に多くの資本が必要となるので現在では発電にかかる費用も高くなってしまいます。
現在は政府の支援に頼らざるを得ない状況であり、各国政府の支援体制を整えていくことが重要となります。

Influx洋上風力発電より引用

最終更新日 2025年9月18日 by sunolu

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